こちらは宅配業者様の特殊三輪自転車。
チェーンが切れてしまったとのことで修理に持ち込まれました。
大型の車体に電動アシストを搭載しており、たくさんの荷物を運ぶので、チェーンにはかなりの負担がかかっているようです。
強度の弱いジョイント部分ではなく、通常のリンクがバチンと切れています。
切れたリンクの隣がジョイント部分でしたので、リンクとジョイントを新しく交換します。
切れたチェーンにリンクを取り付けて。
本体にチェーンをセットして修理完了しました。
こちらはスプロケットが歯飛びするという修理依頼です。
走行中ペダルを強く踏みこんだとき、ガクッと踏み外すことがあるとのこと。
試運転してみると、トップギアで強く踏み込んだ時に歯飛びが起きています。
他のギアでは歯飛びは起きていませんでした。
おそらくチェーンの伸びと、トップギアの摩耗が原因でしょうということで、作業を進めます。
チェーンをチェックしたところ、完全に伸び切っていますので、チェーンの交換が必要です。
まず古いチェーンを取り外します。
スプロケットはトップギアを交換します。
右側が新しいトップギア。
ギア交換完了。
新しいチェーンに付け替えて、シフト調整等行います。
最後に試運転して、トップギアや他のギアで歯飛びがないことを確認して、修理完了です。
雨の日も風の日も、ペダリングと共にチェーンは回り続け、やがて伸びていきます。
写真のチェーンは伸びに伸び切ってしまい、チェーンリングとのかみ合いが僅かしかなくなってしまいました。
チェーンが伸びてしまうと、チェーンが外れやすくなったり、変速性能も落ちてしまいます。
また、ペダルの回転が妨げられてしまい、ペダリングも重くなってしまいます。
同時にスプロケットもすり減ってしまうので、やがて歯飛びを起こしてしまいます。
チェーンはチェッカーを使って伸び具合を測定できます。
チェーンを早めに交換することで、走りが快適になるだけでなく、スプロケットの摩耗を抑えることもできるので、日ごろ点検を行って、早めのチェーン交換を心掛けましょう。